
身近な食べ物、アボカド!
私は週に3〜4回は食べています。サラダにして食べたり、お刺身のようにお醤油とわさびを付けて食べたりています。他にも食べ方はいろいろあると思いますが、本当にアボガドは何にでも合い、美味しいです。
そんなアボカドが「がん幹細胞」だけを攻撃することがわかったというのです。これは驚くべき話です。
ということで、今回はアボカドに含まれている驚くべき成分について、ご紹介させていただきます。
「森のバター」どころじゃない!
アボカドから白血病の新薬が誕生か!?
“森のバター”と呼ばれ脂肪分やビタミンEなど豊富な栄養価を含む果実アボカド。
独特のクリーミーな味わいにはファンも多く、マグロと和えたり、ディップにしたり、あるいはサラダに加えたりと家庭の食卓でもさまざまな用途で活躍してくれる食材。
身近な食べ物から驚くべき治療法を発見!
身近な食べ物から驚くべき治療法が発見された。
アボカドに含まれる脂質が、白血病の原因と考えられている「がん幹細胞」だけを攻撃することがわかった。
平均余命をのばし、生活の質を向上させる可能性があるとして、臨床試験が始まっている。
アボカドに含まれている成分に驚くべき効果あり
このほど発表された新たな研究では、アボカドに含まれている成分に驚くべき効果があることが発表され、注目を集めている。
カナダ・ウォータールー大学のポール・ スパーニューオロ教授によると、アボカドの脂質が急性骨髄性白血病の発症・再発の原因とされる『がん幹細胞』と戦うことが分かったという。
白血病の原因と考えられる『がん幹細胞』だけを攻撃
治療が難しく、65歳以上の高齢の患者さんにとって高い確率で致命的な病気となってしまう急性骨髄性白血病。
スパーニューオロ教授によると、がん幹細胞はこの病気を進行させ、多くの人が白血病を再発する原因だという。
アボカドから得た新薬は正常な細胞には害をなさない
抗がん剤の治療の効果があっても、この幹細胞が残っていると再びがん細胞をつくり出してしまうというわけだ。
がん幹細胞をターゲットにした薬は、現在までにほとんど見つかっておらず、治療法の開発やメカニズムの研究が世界中で進められている。
研究チームは、アボカドから得た新薬が分子レベルでどのように働くかを測定するために数多くのラウンドにわたるテストを実施。
すると、がん幹細胞を選択的に目標にし、正常な細胞には害をなさないことを確認したということだ。
すでに臨床試験がスタート
今回の研究は、がんなど腫瘍に関する医学専門誌『Cancer Research』誌に掲載。
あわせて、再生医療の商業化を促進、援助する組織 Centre for Commercialization of Regenerative Medicine(CCRM)とのパートナーショップの下、”avocatin B"と名付けられた化合物の特許が出願されている。
スパーニューオロ教授はすでに臨床試験の”phase I"、すなわち健康なボランティアに対する投与量決定試験を開始。
治療現場での使用する承認を得るにはまだ時間がかかるようだが、薬を待ちわびている患者さんに届けるための最初のステップは踏み出されているのだ。
アボカド由来の成分『avocatin B』が白血病治療に効果
カナダのウォータールー大学、ポール・ スパーニューオロ教授が、大学HP内とジャーナル『Cancer Research』でアボカド由来の成分が白血病治療に有効だと発表した。
リッチでクリーミー、栄養価が高く、森のバターとして女性に人気のアボカドが癌との戦いで有効な成分を持っていることが分かった。
白血病幹細胞、疾患の経路を標的とする事により急性骨髄性白血病(AML)と戦う成分をアボカド中の脂質で発見した。
世界的に白血病幹細胞を標的とした利用可能な薬物治療法はいくつかある。
AMLは破壊的な疾患であり、65歳以上の高齢者では5年以内の致死率は90%となっているが、スパーニューオロ教授が見つけた成分由来の薬剤で、平均寿命や生活の質を向上させる事が出来たそうだ。
再発を予防する可能性
彼が特定した成分は『Avocatin B』と呼ばれ、白血病幹細胞を正確に標的にし、細胞に対し末梢性損傷を引き起こす事が無い。
スパーニューオロ教授は「白血病幹細胞は病気発症の主な原因で、白血病患者が再発する原因です。我々は、この新薬がどの様に分子レベルで働くかについて決定する為に、テストを多く行って、それが選択的に幹細胞を目標とすることを確認した。そして、健康な細胞は無傷のままだった。」と述べた。