
とっても簡単でキレイに汚れを落とす方法がありますのでご紹介します。
重曹でお掃除される方も多いかと思いますが、今回はセスキ炭酸ソーダという、重曹の10倍の洗浄力を持っているスーパーエコ洗剤でお掃除する方法です。
ということで、今回はセスキ炭酸ソーダを使った簡単掃除・洗濯術についてご紹介させていただきます。
重曹よりすごい!と噂のセスキ炭酸ソーダを使った簡単掃除・洗濯術
エコ洗剤で有名なのが重曹。
セスキ炭酸ソーダはその重曹の10倍の洗浄力を持っているスーパーエコ洗剤です。
重曹で落ちなかった汚れもセスキ炭酸ソーダで落ちるかも。
セスキ炭酸ソーダを使った簡単にできる掃除・洗濯のやり方を集めてみました。
これで毎日色んな汚れが簡単に落とせます。
セスキ炭酸ソーダって何?
セスキ炭酸ソーダ
重曹ににている白い粉。サラサラした結晶状で、常温で長期間保存しても変質しません。
セスキ炭酸ソーダは、重曹では落とせない、油や血液汚れも落としてくれる上に、環境にも優しい魔法の粉。
重曹と炭酸塩のちょうど間のセスキ炭酸ソーダ(ph9.8)、別名アルカリウォッシュ
重曹・セスキ・炭酸ソーダ(炭酸塩)の比較
3つのアルカリ剤、セスキ、重曹、炭酸塩。これらの、使い勝手の違いや化学的な性質の違いをまとめました。
使用する際のご参考にどうぞ。
注1 重曹もセスキも、溶かして加熱すると炭酸ソーダに変化する。
そのため、熱湯に溶かして使ったり、溶かして煮沸したりする場合は、重曹・セスキいずれを使っても同じ効果が得られる。
ただし、炭酸ソーダに変化する際に出る泡は重曹の方が多いので、鍋のコゲ落としは重曹の方が効果がある(泡の力でコゲを浮かせる効果が、より期待できるから)。
注2 重曹、セスキ、炭酸ソーダいずれにも消臭効果がある。
これは、酸性のにおい物質がアルカリ性で中和されるため。
酸性のにおいとは、汗のにおい、靴の蒸れたにおい、漬け物のにおいなど。
注3 3つともアルカリ性なので、水溶液が手に付くと多少なりともヌルヌル(ツルツル)する。
これは、アルカリ性ではタンパク質が溶けるので、皮膚の表面の角質が溶けているから。
したがって、手荒れで角質が薄くなっている場合などは、重曹でも手袋をした方がよい。
また、アルカリ性が強いほどヌルヌル(ツルツル)感は強くなる。
化学的な違い
重曹(NaHCO3)を水に溶かしたものを鍋に入れて火にかけると、重曹が分解されて泡が出てきます。
熱湯に重曹を溶かしても、やはり重曹が分解されて泡が出て来ます。
この泡は、水(H2O)と二酸化炭素(CO2 炭酸ガス)です。
これらが分解された重曹は、炭酸ソーダ(Na2CO3)になります。
重曹を水に溶かした水溶液は、65℃以上になると急速に分解が進むため、短時間でこのような変化が起きます。
手元に重曹しかないけれど、炭酸ソーダ液や炭酸ソーダスプレーを作りたい、というときには上記の方法をお試しください。
ちなみに、重曹水溶液は常温でも徐々に分解されるため、長く置いておくと二酸化炭素(CO2)が抜けて炭酸ソーダになっていきます。
室温の高いところに置いておくと、分解されやすいといえます。
重曹水、セスキ水の化学変化の図解
このほかの化学的な性質は、以下のとおりです。
セスキ炭酸ソーダ(Na2CO3・NaHCO3・2H2O)を水に溶かして火にかけると、セスキの中の重曹の部分が分解されて炭酸ソーダになる。
炭酸ソーダやセスキを水に溶かしたものに炭酸ガズが溶け込むと、炭酸ソーダの一部が重曹に変化する。
セスキ炭酸ソーダの得意なこと
水に溶けやすく弱アルカリ性
重曹を水で溶かしてスプレーにすると、固まってスプレーできなくなります。
でも、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいので、スプレーにして使用でき、色んな掃除に便利です。
襟の汚れはスプレーして洗濯
汚れの主成分にある脂肪酸(油脂が分解されたもの。皮脂・垢や台所の油汚れも)やタンパク質(台所汚れに多く含まれる。血液などにも)を溶かす効果がある
皮脂や垢などの軽い汚れを洗濯するのにむいています。
キッチンの油汚れもよく落ちます。
血液汚れがきれいに落ちます。
スイッチなどの手垢汚れもスッキリ。
セスキ炭酸ソーダを使った簡単掃除術
油汚れに強いセスキスプレーを作ります。
【基本のスプレーの作り方】
水500cc + セスキ炭酸ソーダ小さじ1をスプレーボトルに入れてできあがり。汚れがひどい場合は少し濃い目に作ります。
作ったスプレーは2〜3ヶ月で使い切りましょう。
たんぱく質を溶かすので、皮膚が弱い人は手袋をした方がいいです。
シンク・排水口・三角コーナーのぬめりに
スプレーして、数分置きスポンジでこすります。
消臭効果で臭いを中和消臭します。
細かい網目には歯ブラシを使います。使った歯ブラシにもスプレーして少しおいた後、水洗いすればまた使えます。
ステンレスの曇りとり
水3リットルに大さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを溶かし、ステンレス製のザルや茶こし、カトラリー類を入れて煮沸します。
その後ブラシでこするとピカピカに。
アルミ製品はアルカリで黒ずむ性質があるのでこの方法はおすすめしません。
お弁当箱などのプラスチック製品のべたつきや臭いの洗浄
お弁当箱などのプラスチック製品のべたつきや臭いにも、セスキ洗浄スプレーをしてから洗うと効果的です。
スプレーで取れないときは、水3に大さじ1のセスキ炭酸ソーダを溶かして、お弁当などのプラスチック製品を浸けておきます。
スポンジで洗えばスッキリです。
ドアノブ・スイッチまわりのお手入れ
水500mlに対し本品を約5g入れた液体をふきんなどにしみ込ませ、しっかり絞ったもので拭いてください。
軽い汚れはスプレーでも大丈夫。
毎日シュッシュとかけて拭いていれば汚れることはないですね。