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すい臓がんは早期発見が難しい
 
 
今回は、「すい臓がん」がテーマです。
  
 
すい臓がんは、早期発見が難しく、気づいた時には進行・転移していることが多いがんです。
 
 
特に初期のがんでは、ほとんど症状が現れず、比較的早期にすい臓がんが発見された患者さんのうち、2割はまったく自覚症状がなかったという調査結果もあります。
 
 
そこで今回は、すい臓がんの症状と治療法について解説されている『腫瘍マーカー.com』さんの記事と動画を合わせてご紹介させていただきます。
 
 
  
 

 
膵臓がん:早期発見・早期治療が難しいがん
 
 
膵臓を大きく分けて3つに分けると、十二指腸に近い部分の膵頭部、中央の膵体部、脾臓に近い膵尾部となります。膵臓がんは、膵頭部にできる膵頭部がんが最も多く、約60%を占めます。膵尾部がんがこれにつぎ、膵体部がんは少なくなります。
 
 
 
早期発見が難しいがんです
 
原因はよくわかっていませんが、糖尿病や慢性膵炎が危険要素となります。喫煙やコーヒーなどのとりすぎも誘引となります。好発年齢は50〜70歳代で、とくに60歳代に多くみられます。
 
 
膵臓がんは消化器のがんの中では、最も診断が困難で治療成績の悪いがんのひとつで、しかも近年、増加傾向にあります。
 
 
 
膵臓がんの症状
 
膵頭部がんでは比較的早く黄疸が現れます。膵頭部には胆汁が流れる胆管が通っているので、がんができてそれが圧迫されると、胆汁が血液中に流れ込んで黄疸を起こします。
 
 
 
背中の痛み
 
そのほか膵臓がんに共通した症状としては、背中の痛み、吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢や便秘などの便通異常がみられます。しかしこれは、ほかの病気でも起こる症状であり、ある程度進行しなければ出てこないので、自覚症状に頼っていたのでは発見が遅れがちになります。
 
 
膵体部や膵尾部にできたがんは、神経に浸潤して痛みを起こしたり、肝臓に転移して黄疸が始まって、初めて発見されることが多いのです。膵体部や膵尾部のがんは手術がしやすいので、広がる前に早く発見することが大切です。
 
 
そのほか、膵臓ではインスリンというホルモンを分泌しているので、その分泌が低下して糖尿病がはじまることもあります。
 
 
 
膵臓がんの治療法
 
膵臓がんの診断は近年、超音波検査やCT検査など画像検査の発達により、比較的小さながんでも見つけられるようになってきました。
 
 
膵臓がんの診断を受けた場合、おもな治療法には、手術療法・放射線療法・化学療法がありますが、がんの進行度や患者の状態を考慮して治療法が選択され、ひとつの治療法を単独で用いたり、いくつかを併用する場合もあります。
 
 
現在、膵臓がんを完治するには外科的に切除手術を行う方法以外にありません。膵臓がんは周囲に染みこむように広がっていく性質を持っており、再発を防ぐには手術でなるべく広い範囲を切除したほうが有効です。
 
 
しかしながら、膵臓の周りにはほかの臓器や、大切な役目を担う血管が走っており、切除できる範囲が限定されています。これが、膵臓がんの治療を難しくしている大きな要因のひとつです。
 
 
 
出典:腫瘍マーカー.comさん
  
  

 
参照動画:鳥取県民チャンネルコンテンツ協議会
 
「聞いて納得!! 医療最前線:すい臓がん」